お知らせ
「CrossTalk "Wow!"」ユーザー企業の経営層向けトークイベント 開催報告
2024/07/09
株式会社ワークスアプリケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役最高経営責任者:秦修、以下 WAP)は、5月29日にユーザー企業の経営層向けにトークイベント「CrossTalk "Wow!"」を開催し、11社の経営層の方々にご参加いただきました。
「CrossTalk "Wow!"」は、日本を牽引する各企業の方をゲストスピーカーにお招きし、幅広く、鮮度の高い、実用に供するテーマについて、自社刷新のために取り組まれていることや日本社会の革新を図るために実行されていることをご紹介いただくとともに、インタラクティブに熱く語り合う、WAP主催のトークイベントです。
第三回目となる今回は「エフェクチュエーション思考(*1)とイノベーション」をテーマに、前半はユーザー企業様よりご講演いただいた後、後半は秦(はた)並びに当日ご参加いただいたお客様を交えたディスカッションを実施いたしました。
ご講演およびディスカッションの様子
情熱が先立つわけではないエフェクチュエーション思考
エフェクチュエーションは、2008年にサラス・サラスバシー教授が提唱したもので、成功している起業家に見られる、これまでとは異なる思考プロセスや行動のパターンを体系化した意思決定理論のことです。次の5つの行動原則があり、イノベーションが起こる原則だと定義しています。
<エフェクチュエーションの5つの行動原則>
- 「手中の鳥」(The Bird in Hand) :
イノベーションを図る際、大々的な投資はせず手元にあるものから始める。 - 「許容可能な損失」(The Affordable Loss):
新しいチャレンジには失敗することが前提であるとして、修正が利く「許容可能な損失」の中でやる。 - 「クレイジーキルト」(Crazy-Quilt):
他人の力を利用しないと新規事業はうまくいかない。 - 「レモネード」 (Lemonade):
「レモネード」はもともと失敗から生まれたジュース。チャレンジする中で起こる失敗は無駄にせず、活用するべき。 - 「機中のパイロット」(Pilot-in-the-Plane):
状況に応じて目的地(ゴール)を変えて成功を掴みにいく。
前半のご講演では、この原則をそれぞれ掘り下げる一方で、エフェクチュエーションと言えど情熱がすべてに先立つような話ではなく、リスクと失敗をマネジメントしてコントロールする必要があること、論理に基づいたプロセスを重視する重要性について理解を深めました。
各社の取り組みや課題を知る貴重な意見交換の場に
イベント後半のディスカッションでは、ご講演への感想をはじめ、各社の具体的な施策例、直面している課題などが赤裸々に語られ、エフェクチュエーション思考でどのようにイノベーションを生み出していくか、活発な議論がなされました。なかでも、調査した結果に基づいた予測を立て、目的に対して最適な手段を追求するコーゼーションの思考と、エフェクチュエーションの思考との使い分けやバランスをどうするのかという議題では、事業戦略ではコーゼーションを使い、エフェクチュエーションは「ずらし」として使うという意見や、コーゼーションそのものが限界に来ているといった意見が挙がりました。
また一方で、失敗が許容されにくい日本の大企業でエフェクチュエーションを使う難しさも話題にあがり、新たな取り組みに一定金額を投資する制度を設けたり、失敗を失敗と捉えずにどう活用するかを考えるといった糸口が提案されるなどしました。
イベント後の懇親会も大いに盛り上がり、事後アンケートでは「全てが新鮮」「全く理解できていない理論やノウハウを学べた」「新たな展開への方向性の参考になった」といったコメントが寄せられ、満足度も100%と非常に高いイベントとなりました。
参加者の皆様に、感動、興奮、驚きによって思わず「Wow!」と思っていただけるような考え方や価値観を共有することで、互いの企業の成長を促す一助になることを目指し、今後もWAPでは同様のイベントを積極的に開催してまいります。
イベント後の懇親会の様子
*1:「エフェクチュエーションとは、成功を収めてきた起業家に見られる、従来とは異なる思考プロセスや行動のパターンを体系化した意思決定理論のこと。
バージニア大学ビジネススクールのサラス・サラスバシー教授が2008年に提唱した。」
(出典:学校法人グロービス経営大学院, グロービス経営大学院 https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-20914.html#:~:text=%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)
ワークスアプリケーションズについて
ワークスアプリケーションズは、1996年に日本発のERPパッケージベンダーとして創業。ノーカスタマイズや無償バージョンアップなど革新的なソリューションで、国内大手企業を中心にお客様の成長を支援してきました。個が持つ可能性を信じ、企業と個の価値を最大化する「成長エンジン」となることを目指し、「作業」を「創造」に変え、「仕事」を楽しくすることを追求していきます。
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